春を代表する花のひとつ
ナノハナは、アブラナとも呼ばれる植物で、春に背を伸ばして黄色い花をさかせます。原種は西アジアから北ヨーロッパで、大麦畑に雑草として生えていました。日本でも古くから栽培されており、弥生時代以降から利用されていたとみられています。群生していることが多く、花の咲く時期は、黄色い花が一面に広がる景色が美しく、菜の花畑として観光客を集めるほど人々に愛されている花になります。緑と黄色のコントラストの美しさと、背の高い菜の花が風に揺れる様子は本当に美しく、日本人にとっても愛すべき景色のひとつになっているのです。
食用にも
見た目にも美しい菜の花ですが、観賞用だけでなく食用にも使われます。花から蜜をとってはちみつにしたり、茎や芽の部分を野菜として菜の花和えにしたりもします。そして種からは菜の花油が採れるなど、食用としても非常に有用な植物だと言えるでしょう。それだけに、大規模に栽培しているところも少なくありません。菜の花は、野菜の花というのがその名の由来であり、昔から食用としても愛されてきたのです。
外来種も
日本で昔から栽培されていたナノハナに加えて、外来種のセイヨウアブラナが使われることも多くなっています。また私たちが見かけるナノハナは、セイヨウアブラナであることが多いため今ではセイヨウアブラナを指してナノハナということも少なくありません。食用に大量に生産されるだけでなく、園芸用として好む人も多く、丈夫で育てやすいことからガーデニングにも使用されます。園芸用にはさまざまな品種が販売されており、まだ寒いうちに開花するものもあれば、遅くに咲くものもあるなど、咲かせたいタイミングに合わせて植えることも可能です。
ナノハナの花言葉は
ナノハナの花言葉は活発です。春という希望いっぱいの季節に、鮮やかな黄色い花を咲かせるナノハナはまさに元気で活発なイメージでしょう。
この記事へのコメントはありません。