ヒイラギの特徴と名前の由来
「ヒイラギ」はモクセイ科に属する植物であり、本州では関東より西側、そのほか四国、九州、沖縄の主に山地に分布しています。花をつける時期は10月~12月で、白い小花を咲かせます。
低木であることから、庭の盆栽としておいている家が多く、また葉っぱにトゲがあるのを利用し、防犯目的で置いてある家庭も多いです。
「ヒイラギ」の名前の由来は、昔何もわからずにヒイラギのトゲのある葉っぱに触った人が、触った後「ヒリヒリ痛んだ」ということから「ヒイラギ」と名付けられたそうです。
ヒイラギの花言葉に込められた思い
ヒイラギの花言葉は「用心深さ」「保護」「剛直」というふうに言われます。これはひいらぎの葉っぱがトゲで覆われ、簡単には触れることができないことからに由来します。
また別の花言葉として「先見の明」というのがあります。これはヒイラギが若いうちは葉っぱにトゲがあるのですが、歳を重ねると葉っぱのトゲが取れて、丸くなることから、きているようです。
最初は「なんか恐い人だな」と思っていても関わっていくうちに、打ち解けていつしか愛し合う仲になるということから選ぶ人には「先見の明」があるということなのでしょうね。
魔除けとしても使われたヒイラギ
ヒイラギの別名は「鬼の目突き」といわれています。これは「ヒイラギの葉のトゲが鬼の目を刺した」という伝説に由来しているそうです。
事実古来よりヒイラギは魔除けになると信じられており、家の庭の北東にヒイラギ南西にナンテンを植えておき、節分にはイワシの頭を家の門戸に飾ることで悪い鬼を追い払っていました。節分の風物詩でもあったわけです。
クリスマスに飾るヒイラギは別物?
ヒイラギといって真っ先に「あっクリスマスに飾るアレ」と思った方も多いと思います。しかしながらクリスマスに使われるヒイラギは「セイヨウヒイラギ」英語名イングリッシュホーリーといって、モモノキ科に属する花であり、モクセイ科に属するヒイラギとは種類が違います。
なぜヒイラギと名付けたかというと、日本のヒイラギと同じような香りだったからだそうです。ただクリスマスにヒイラギを飾るというのも、日本のヒイラギと同じく魔除けの意味を持ちますので、用途自体に変わりはありません。
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