ナンテンはどんな花?名前の由来は?
ナンテンは中国や日本が原産の植物で、成長すると高さが3mほどになります。ナンテンが花をつけるのは、6月~7月なのですが、ナンテンは花よりも10月頃の紅葉の時期と実がなる11月~2月の時期が見ごろとされています。
ナンテンの名前の由来は、中国でこの花のことを「南天燭」【なんてんしょく】と呼んでいたということから付けられたものであると言われています。この「燭」というのは「灯」のことで、赤い実をつけるナンテンがまるで火のようであることからそう言われたようです。
やがて日本に渡ったナンテンは、災い転じて福となすという意味の「難転」に通じることから縁起の良い木として、戦国時代にはナンテンの枝を床に刺し、勝利を祈る儀式に使われたり、江戸時代には、家の火災避けとして庭に植えられたりしました。
ナンテンの花言葉とその意味とは?
ナンテンの花言葉は「私の愛は増すばかり」「既知に富む」「福をなす」「良い家庭」です。最初の「私の愛は増すばかり」というのは、ナンテンが白い花を付け赤い実をつけることが、燃え上がる愛のようであるからであると言われています。
次に「既知に富む」はナンテンが生活の様々な場面で使われていることが、自分の知識を様々なところで役立てている人につながることからきております。「福をなす」というのは、ナンテンを「難転」と呼んだことに由来、最後の「良い家庭」というのは、ナンテンが家の庭に多く植えられ、数々の災いより守ったということからそう言われるようになりました。
ナンテンには薬効もあります
ナンテンには薬効も期待できます。例えばナンテンの赤い実を煎じて飲むと、「咳止め」の効果がありますす。これは現代のナンテンのど飴の原料になってますね。
またナンテンの葉っぱを乾燥させて「茶」としてのむことで、血尿に効果があります。さらにナンテンの樹皮や根皮には、胃腸病や眼病に効果があります。ただし葉っぱの部分には有毒成分もあり、素人が調合するのは危険ですので注意しましょう。
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