凛とした美しさを持つ白ツバキ

ツバキ 白 椿

古くから日本人に親しまれてきたツバキ

ツバキの原産は日本や中国であり、特に日本では万葉集が書かれた奈良時代ごろから、日本人に愛されてきました。京都の竜安寺には室町時代のツバキが残っていますし、そのほか大坂、名古屋、金沢など様々な地域でもツバキが栽培されたといます。特にツバキの栽培に熱心だったのが、徳川幕府2代将軍徳川秀忠でした。

彼は、吹上御殿に花畑を作り、多くのツバキを献上させ、江戸ツバキの基礎を作ります。これがきっかけでツバキは江戸の武士や町人に愛されるようになるのです。

白いツバキの花言葉

赤いツバキの花言葉が「控えめな美しさ」であったのに対し、白いツバキは「完全なる美しさ」「申し分ない魅力」「至上の愛らしさ」というような、極めた花言葉があてられます。これは白いツバキが、すべての花を代表するくらい凛としていて神聖で美しい姿をしていることに由来します。
ツバキ全体の花言葉が「控えめな美しさ」「誇り」であるので、その「誇り」の部分をこの白いツバキが担っているのです。

ツバキの用途は多岐にわたる

ツバキと言えば、ツバキ油が有名ですが、ツバキ油以外にも、ツバキは様々な用途があります。その代表的なものが木材としての利用で、ハンコや将棋の駒などにツバキが使われました。これはツバキが摩耗に強く、また材質が固く緻密であるためです。次に木灰ですが、これは日本酒の醸造に必要であり、ツバキの木灰は最高級のものであるとされています。しかし残念ながら今はツバキ自体が少なく、木灰の入手が難しくなっています。

ちょっと怖いツバキの裏花言葉

ツバキには通常の花言葉とは別に裏の花言葉があります。それが「罪を犯す女」です。これは西洋のオペラ「椿姫」からきています。この話のあらすじを言うと、

その昔社交会でもっとも美しい女性がいて、彼女はいつも椿を身に着けていることから、「椿姫」と呼ばれました。

ある時椿姫は、アルマンという男性と相思相愛の仲になりますが、彼の父親はそれをよく思わず、椿姫に彼から手を引くように命じます。椿姫はやむなく、彼を裏切るような行為をすることで、彼を怒らせ遠ざけます。やがて彼は椿姫が自分を遠ざけた理由が、自分の父親にあると知るのですが、既にその時椿姫がこの世を去っていました。
なんともショッキングな話でですが、ここにもツバキの花言葉である「控えめな優しさ」というのが隠れているようにも思います。

どこまでも深い意味を持つ花ですね。

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