スノードロップの花の特徴と名前の由来
スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の植物で、「雪が降るのを待ち雪の下から顔を出す花」として和名では「待雪草」という名前で呼ばれています。花が咲く時期は2月~3月のまだ雪が残る早春で、雪の下から白いかわいらしい花を咲かせます。
「スノードロップ」という名前の由来は、諸説ありますが、「花の形が雪の雫に似ているからである」という説、「ドロップというのが、16世紀~17世紀の女性たちが付けた耳飾りの総称で、この花が白くて耳飾りに似ているから「雪の耳飾り」という意味でスノードロップと名付けた」という2つの説が有力です。
スノードロップの花言葉とその言葉の由来となった伝説
スノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」「逆境の中の希望」などがあります。これらの花言葉の由来となっているのが、旧約聖書の「アダムとイブ」の伝説です。
アダムとイブは世界で初めて神様が作った人間で、二人はエデンの園で仲良く暮らしていました。エデンの園には「命の木の実」と「善悪の知識の実」があり、神様から「善悪の知識の実だけは食べてはいけない」と言われたにも関わらず、イブは蛇にそそのかされて、善悪の知識の実を食べてしまいます。すると神様は激怒し二人をエデンの園から追放してしまいます。この時二人を憐れんだ天使は降りしきる雪をスノードロップの花に変え、「どうか絶望しないで!もうすぐ春が来ます」と激励したといわれています。スノードロップの花言葉には、このような由来があったのですね。
スノードロップは贈り物には向かない?
スノードロップの花言葉の話を聞いて、「そんな意味を持つ花ならばぜひ落ち込んでいる友達に贈りたい」と思った方もおられると思いますが、この花を贈ることは決してしないでください。なぜならこの花を贈り物としたとき、花言葉が「あなたの死を望みます」に変化するからです。この話の根拠はイギリスの農村部の言い伝えに由来しています。
ある時恋人の死をしった少女が恋人の傷の上にスノードロップの花を置いたところ、恋人の肉体がスノードロップに変わってしまったという話です。このことからスノードロップは「死を象徴する花」と言われるようになしました。また白い花の姿が「死に装束」を暗示するとも言われています。もし贈った場合はその相手が不幸になりますし、家に持ち込んでも家族が不幸になってしまいますので、絶対にやめましょう。
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