デンドロビウムの特徴と花名の由来
デンドロビウムはラン科の植物で、カトレア、パディオぺディルム、シンピジウムとともに「四大洋ラン」の1つです。
この花は東南アジアや日本、ニュージーランドなどで見られ、地上に根を下ろして育つのではなく、樹木の枝の上に根を張って育つのが特徴です。実は花の名前も「樹に根を張る」というギリシア語から来ており、「樹木」を意味する「デンドロ」と「生じる」を意味する「ビウム」からその名がついたと言われています。
デンドロビウムは原種が実に1000以上もあり、その品種によって花が咲く時期が違いますが、概ね2月~10月の比較的暖かい時期に咲きます。花の寿命は比較的長く、三週間ほど楽しむことができるので、切り花として楽しむこともできます。
デンドロビウムの花言葉とその由来
デンドロビウムの花言葉は「わがままな美人」「天性の華を持つ」「思いやり」です。
最初の「わがままな美人」というのは、デンドロビウムが毎年可愛らしい花を咲かせ、見るものを魅了する姿が、たくさんの服を持ち毎日違う装いで美しい姿を見せる女性の姿をイメージできることに由来します。
次の「天性の華」というのは、デンドロビウムが樹木に根を張る着生植物ながら、ランの持つ高級感や神秘的な魅力を併せ持っていることに由来します。
最後の「思いやり」ですが、デンドロビウムが誰に対してもそも可愛らしい姿を長く見せてくれる姿に由来していると言われます。この「思いやり」という花言葉を添えて、いつもお世話になっている両親や親友に贈るのもよいかもしれませんね。
薬用にもなるデンドロビウム
デンドロビウムの中で薬用があるのは「セッコク」という種類であり。日本では岩手県より南の本州、四国、九州の広い範囲に分布しています。
セッコクの茎を乾燥させたものは漢方薬やお茶として使用され、主に発熱時の解熱剤、また食欲不振の改善、滋養強壮などに利用されてきました。
日本最古の歴史書「古事記」「日本書紀」にもセッコクに関する記述があり、医療の神様の少彦【すくなひこ】に因んで、少彦薬根【すくなひこのすくね】という別名があります。
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