名は体を表すネコノヒゲ(猫の髭)

ネコノヒゲの花 猫の髭の花

熱帯を原産とする花

ネコノヒゲという変わった名前の植物ですが、実物を見るとなるほどと思う人も多いでしょう。サルビアに似た白い花から伸びるおしべやめしべが反りかえって、確かにネコノヒゲのように見えます。濃い緑の葉と、真っ白な花のコントラストが非常に美しい花です。原産地は東南アジアの熱帯地方で、暑さには非常に強いのですが、寒さには弱く、10度を下回ると枯れてしまいます。原産地では多年草で年中花をつけている状態ですが、日本では冬の寒さを超えられないため、温室でないかぎり日本では冬を越すのは難しいでしょう。

日本では一年草として扱う

一年草として販売されていることが多いのでそのつもりで春に花壇に植えるのがおすすめです。夏から秋にかけて咲き続けるので、一年草とはいえ長く花を楽しむことができます。水を好む花なので、水が切れないようにだけ注意してやりましょう。また、花を咲かせ続けるためには、常に肥料をやる必要があるため、液肥を週に1度程度あげるようにします。一年草として扱うことがほとんどなので植え替えも必要ありませんし、手入れは比較的楽な花だと言えるでしょう。

薬草にも

原産地ではもともと薬草としても使われていたネコノヒゲは、日本にも薬用植物として導入されました。ネコノヒゲの葉には、利尿作用や血圧を下げる効果があり、クスミチン茶の材料として使われたりもします。クスミチン茶はあまり知られていないお茶ですが、沖縄では健康茶として比較的よく利用されているようです。ミネラルやカリウムなどが豊富なお茶で、体内の不要なナトリウムや尿酸の排出を促します。副作用が少ないこともあって、現在では欧米でも広く利用されているのです。

ネコノヒゲの花言葉は

ネコノヒゲの花言葉は、進歩、貢献です。スッと伸びた茎に白い花が進歩を感じさせることや、薬用につかわれていたことなどがその由来となっているようです。

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