用途が広いベニバナ(紅花)

ベニバナの花 紅花

色が徐々にかわる

ベニバナの原産地は西アジアで、シルクロードを通って日本にももたらされました。源氏物語に登場する末摘花はベニバナのことです。1mほどの伸びた茎の先に花を咲かせますが、花は咲きはじめの黄色から徐々に色が濃くなっていって、オレンジになり、最後は紅色になります。これがベニバナの特徴ですが、品種によっては花の色が変化しない品種もあるので、必ず変化するとは言えません。一輪の花に見えますが、実はその花びらひとつひとつが小さな花であり、それが集まって一輪の花に見えています。

用途が広い

ベニバナは、観賞用としてガーデニングに使うほか、花は染料としても使いますし、種子からは紅花油が採れます。サフラワー油ともよばれるこの油は、サラダ油として揚げ物やドレッシングなどに使われるほか、マーガリンの原料にもなる油です。染料としては、口紅になることも有名で、昔から女性たちに重用されてきました。そのほか乾燥させたベニバナは紅花という生薬となり、養命酒などにも配合されています。

園芸用にも

ベニバナはもちろん園芸用にも使われており、夏に花を咲かせて冬に枯れる一年草になります。花はアザミに似ていますが、葉のフチには鋭いとげがあるので、触るときには注意が必要です。日当たりがよく、風が通る場所を好みます。高温多湿は苦手で、乾燥した気候のほうが元気に過ごすことが出来る花です。水やりは、土が乾いてから行い、葉にはできるだけ水を掛けないように行います。また、背が1mくらいにまで成長するので、倒れないように支柱を立ててやりましょう。派手ではありませんが、微妙に色目の違う花がいくつも楽しめるので、園芸用にもおすすめの花です。

ベニバナの花言葉

ベニバナの花言葉は、化粧・包容力です。昔から、口紅などとして使われてきた紅花にはぴったりの花言葉でしょう。

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