エーデルワイスの名でも知られる花
ウスユキソウは、標高の高いところに生える高山植物です。ヨーロッパではエーデルワイスと呼ばれる花ですが、日本でもその名前のほうが知られているかもしれません。ドイツ語で「高貴な白」の名を持つように、品のある可憐な花は広く親しまれており、高地に自生するほか、園芸で楽しむ人も少なくありません。宿根草で、春に芽を出して茎を伸ばし、夏に白い花を咲かせます。星形の花は白い毛におおわれており、花が終わると茎は枯れて、冬には休眠に入ります。
品種が豊富
ウスユキソウは、日本に自生する品種だけでもいくつもの品種があり、品種によって花の形などもかなり違いがあります。ウスユキソウは比較的低山帯に生えるのですが、高山に生える品種はミネウスユキソウと呼ばれます。また、東北地方の日本海側に茎が短く、歯の形にも特徴のあるミヤマウスユキソウが生育しますし、中央アルプスにはヒメウスユキソウ、早池峰にはハヤチネウスユキソウなどがあります。いずれも白い花を咲かせるウスユキソウですが、地域などによって違いがあるので、その違いを楽しむのもおすすめです。
育成は丁寧に
高山植物ということで、どこでも簡単に育てられるものではありませんが、鉢植えで楽しむことも可能です。育成する場合は、乾燥も多湿も嫌うので、根が乾燥しないようにたっぷり水をやりますが、水はけが悪いと根腐れを起こします。特に夏は日中に水やりをすると鉢の中が蒸れて根腐れを起こしやすいので、夜に水やりをするなどの工夫が必要です。こまめに植え替えを行い、その際に株分けすることで増やすことも可能です。自生するものよりも、栽培のほうが開花期が多少遅く、開花は7月から9月頃になります。
ウスユキソウの花言葉は
ウスユキソウの花言葉は、大切な思い出です。天使と登山家の叶わぬ恋がその由来だと言われます。可憐なエーデルワイスにはぴったりの花言葉かもしれません。
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