春の訪れを今か今かと待つクロッカス

クロッカス

クロッカスの花の特徴と名前の由来

クロッカスはアヤメ科クロッカス属の植物であり、秋に植えて早春に花を咲かせます。花はほとんど地上すれすれのところに咲くのが特徴で、黄色、白、薄紫、赤紫などの種類があります。原産地は地中海周辺で、晩秋に咲き、料理のスパイスなどに使われるサフランに対して鑑賞用のみに育てられるクロッカスは、「春サフラン」、「花サフラン」とも言われます。

クロッカスとはギリシア語で「糸」という意味であり、クロッカスの花の雄しべが長く糸のように伸びていることからその名が付けられたそうです。

クロッカスの花言葉とその由来

クロッカス全体の花言葉は「青春の喜び」「切望」です。「青春の喜び」というのは、クロッカスが、ヨーロッパで古くから「春の訪れを告げる花」として、親しまれてきたことに由来し、「切望」というのは、クロッカスが春を待ちきれず寒さが残る早春に花を咲かせることに由来していると言われています。
またクロッカスは色によっても花言葉の違いがあり、紫のクロッカスは「愛の後悔」黄色のクロッカスは「私を信じて」という花言葉がそれぞれあります。

ギリシア神話にも繋がりがあるクロッカス

実はこのクロッカスというのは、ギリシア神話にも登場するのです。そこでここからはクロッカスがギリシア神話でどう描かれているか見ていきましょう。

美少年クロッカスは、羊飼いのスミラックスと恋に落ちます。しかしながら神様は二人の結婚を許さなかったため、絶望したクロッカスは自ら命を絶ち、恋人のスミラックスもまた後を追うように亡くなってしまいます。これを哀れんだ女神のフローラはクロッカスを花に変え、スミラックスもまたスミラックス【サルトリイバラ】の花に変えたというお話です。
実はこのお話が紫や黄色にクロッカスの花言葉に由来していると考えられます。

冬を利用しクロッカスを育てよう、育て方はこちら

実はクロッカスはペットボトルで簡単に育てることができます。まず種を植える時期は10月~11月で、1月半ばまでは寒い場所のおき、そのあとは暖かい室内おくことで、早春ごろ綺麗な花を咲かせることができます。

注意点としては球根はできるだけ大きい物を選ぶようにし、水は最初ころ球根の底にちょっとつくようなところまでいれますが、根が伸びてきたら根に少しつくようにして次第に減らしていきましょう。なお水は1週間に1回は必ず変えるようにしてください。
以上がクロッカスの育て方になります。

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