ヒヤシンスの花の特徴と名前の由来
ヒヤシンスはツルボ亜科ヒヤシンス属の、多年草で球根から育ち秋に植えられ、3月~4月の春先に香りの良いに花を咲かせる植物です。原産は西アジアで、主に観賞用として、トルコなどで主に栽培されました。ちなみに日本には江戸時代末期の1863年に園芸用として渡来しました。
ヒヤシンスという名前の由来はギリシア神話に登場する美青年「ヒュアキントス」に由来します。
ヒヤシンスの花言葉とギリシア神話
ヒヤシンスの全体の花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「悲しみを超えた愛」と言われています。特に紫のヒヤシンスは「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」というように悲しいものになっています。これにはギリシア神話の悲劇が大きく影響していると言われています。そこでここからは少しその悲劇について書いていきましょう。
美青年ヒュアキントスは太陽神アポロンと西風の神ゼビョロスに可愛がられていました。しかしヒュアキントスは次第に太陽神アポロンの方に心惹かれています。
そしてある日事件が起こります。この日ヒュアキントスはアポロンと円盤投げをして楽しんでいましたが、そのあまりの親しげな様子にゼビュロズが激怒し、風を起こして、円盤の軌道を変え、ヒュアキントスの額に当ててしまい、ヒュアキントスは大量出血で死んでしまいます。この時ヒュアキントスの血から咲いた花がヒヤシンスであると言われています。このようなことから花言葉が少し悲しいものになったのだと考えられます。
ヒヤシンスのアロマオイルとしての効能
ヒヤシンスの精油は、花から溶剤抽出法で採油されます。とても高価なものであり、100%使用のものは少なく、合成成分として高級な香水の原料として利用されています。主な効能としては、高ぶった心を落ち着かせる効果や、催眠効果があるとされます。ギリシアではヒヤシンスの香が疲れた心を癒す働きがあると考えられていたようです。
この記事へのコメントはありません。