ジンチョウゲの特徴と名前の由来とは
ジンチョウゲはジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の低木であり、原産国は中国南部です。日本には既に室町時代には伝わっており、栽培が始まっていたようです。ジンチョウゲの花が咲くのは2月~3月で、淡い紅色の花を咲かせます。花が咲いた後赤い実をつけますが、実はは有毒だそうです。ジンチョウゲの名前の由来はジンチョウゲが香木の「沈香」のような香りがするのと、花のかたちが丁子【チョウジノキ】に似ていることから、「沈丁花」という名前が付いたと言われています。なお沈丁花の英語名は「ダフネ」で、これはギリシア神話に出てくる女神「ダフネ」に由来します。
ジンチョウゲの花言葉とその由来
ジンチョウゲの花言葉の由来は「不死」「不滅」「永遠」です。これはジンチョウゲの葉が枯れずに1年間緑の葉をつけていることに由来します。またジンチョウゲの英語名の花言葉は「栄光」です。これはギリシア神話のエピソードに由来してつけられました。簡単に話をしますと、その昔太陽神アポロンの愛を受け止められなかった女神「ダフネ」は「月桂樹に姿を変えたい」と父親に頼みます。ダフネには「常にアポロンの愛を受けられるように」という思いがあったようです。やがてアポロンはその月桂樹を聖樹として崇め、その葉でできた冠を愛の証として終生大切にしたそうです。このことから月桂樹の葉は「月桂冠」としてオリンピックの表彰式に用いられたリ等「優秀な人を称えるもの」として定着します。沈丁花は月桂樹に似ているため「栄光」という花言葉が付けられたそうです。
ジンチョウゲの効能、薬効成分
ジンチョウゲの香りには、実に150種類以上の成分が含まれています。その中でリナロールは特に有名であり、この成分はバラやスズラン、レモンなどの香りにも含まれています。リナロールにはさわやかな香りで高ぶった気持ちを抑える効果があり。香水や化粧水にもリナロールを含むジンチョウゲが利用されています。またジンチョウゲは薬草としても有名で花を煎じたものを飲むことで、花に含まれるバニフンやウンベリフェロンが喉や歯の炎症を抑えるということでうがい薬やお茶などにして、古くから服用していました。古くから万能な花であったわけです。
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