スイセンの花の特徴と名前の由来
スイセンはヒガンバナ科スイセン属の多年草で、12月~4月の主に寒い時期に白や黄色のラッパ状の花を咲かせます。スイセンは品種にもよりますが、成長すると15cm~50cmほどになります。スイセンの特徴的なところはその茎で、普段は黒い外皮に覆われており、切断しない限りは茎の姿を見ることができません。
スイセンの花の名前の由来は、中国の古典の「天にあるを天仙・地にあるを地仙・水にあるを水仙」という言葉にあるといわれており、水辺に咲くスイセンの花がまるで、水に住む仙人である様であったことからその名がついたそうです。
スイセンの花言葉とその衝撃的な由来
スイセンの全体の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。また花の色によっても花言葉が違い、白いスイセンの花言葉は「尊敬」「神秘」黄色のスイセンの花言葉が「もう一度愛してほしい」「わたしのもとに帰って」です。スイセンの全体の花言葉と黄色のスイセンの花言葉の由来はそれぞれギリシア神話に由来するのですが、ここではスイセン全体の花言葉「うぬぼれ」「自己愛」の由来が衝撃的であるので書いていきたいと思います。
昔「ナルキッソス」という美少年がおり、その顔の美しさからたくさんの女性が彼に告白してきました。彼は自分が大好きであり、告白してくる女性を全く相手にしなかったので、女性たちは諦めて去っていきました。しかしここに本当に彼を愛してしまった女性がいました。名は「エーコー」という森の妖精です。彼女は同じ言葉しか喋れないながらも必死にナルキッソスに思いを伝えますが、全く相手にしてもらえず、思い悲しみやせ衰え遂に死んでしまいます。これを天から見た女神「ネメシス」は激怒し、ナルキッソスを山奥の泉に誘います。ナルキッソスはここでなんと泉に映る自分の姿に恋をしてしまったのです。ナルキッソスは泉に映る自分の姿に思いを伝えますが、当然ながら泉に映る自分は何も答えるはずもなく、遂にはやせ細り死んでしまいます。ナルキッソスが死んだ後の水辺にはそのあとスイセンが寂しく咲いていたという話が元となっています。
スイセンの誤食にご注意を
スイセンの葉は「ニラ」球根は「玉ねぎ」に似ていることから、毎年誤食してしまう方がいるようです。スイセンにはアルカロイド系の毒があり、誤食してしまうと、下痢や嘔吐発汗などの中毒症状を起こすことがありますので、くれぐれもご注意ください。
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