甘く懐かしい香りが人々を惹きつけるフリージア

フリージア

フリージアの花の特徴と名前の由来

 フリージアはアヤメ科フリージア属の多年草であり、原産は南アフリカです。原産が温暖地域ということで、寒さには弱いところはありますが、暖冬の年の関東より西の太平洋側であれば、外に出して育てることもできます。日本では八丈島で栽培が盛んに行われています。
 フリージアの花期は3月~5月の初春から初夏にかけてであり、原種は白、黄色の花を咲かせます。花には香りがあり、甘くフルーティーな香りがします。香りは白い花の方が強く、香水などに利用されています。
 フリージアの名前はフリージアを発見したデンマークの植物学者のエクロンの親友である、ドイツ人医師の「フレーゼ」の名前に由来します。発見当初は白と黄色しかなかったフリージアの花ですが、現在では赤、紫などが品種改良で作られ、多様な色の花を楽しむことができるようになりました。

フリージアの花言葉とその由来

 フリージアの花言葉は「無邪気」「あどけなさ」です。また色別の花言葉も存在し、白のフリージアは「あどけなさ」黄色のフリージアは「無邪気」赤のフリージアは「純潔」紫のフリージアは「憧れ」です。
 白のフリージアの「あどけなさ」と黄色のフリージアの「無邪気」というのは、フリージアの見た目がとても明るい色をしていて、ほのぼのとした印象が、まるで無邪気な子供のようであるということに由来しています。
 一方赤いフリージアと紫色のフリージアは品種改良で作られたため、原種2種とはまた違う花言葉を持ちます。赤いフリージアの「純潔」というのは、赤いフリージアが決して派手な赤色でなく、控えめな赤色をしていることからに由来しますし、紫色のフリージアの「憧れ」というのは、紫色のフリージアは他の色のフリージアと違い、香りが弱いため「他の色の花に憧れているようだ」ということから、この花言葉があてられたようです。

フリージアの香水としての利用

 フリージアの香りはスズランの香りと、リンゴや桃の香りを足したものであるとよく言われます。この香りは香水にも多数利用され、男性が好きな香りとしてまず挙げられるのがフリージアなんだそうです。もし意中の男性がいる方はフリージアの香りを身にまとうことで、恋の進展があるかもしれませんね。

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