ストックの花の特徴と名前の由来
ストックはアブラナ科アラセイトウ属の花の総称であり、成長すると白やピンクの花をいくつも咲かせるのが特徴で、切り花やアレンジメントによく利用されます。
ストックが花を咲かせる時期は品種によってまちまちなのですが、概ね11月~5月の冬から春にかけてであり、花の種類が少なくなるころに鉢植えとして育てることで庭を明るくしてくれます。
ストックという名前はストックが太くて丈夫な茎を持っていることに由来し、「茎」を意味する「ストック」があてられたのだそうです。
またストックには「アラセイトウ」という和名も存在し、この名前はストックの葉が毛織物のようであることから、ポルトガル語でラシャ布を意味する「ラセイダ」と歯をくっつけた「葉ラセイダ」が転じて「アラセイトウ」になったのだそうです。
ストックの花言葉とその由来
ストックの全体の花言葉は「求愛」「永遠の愛」「愛情の絆」です。最初の「求愛」という花言葉は、昔求愛する際には、花を添えるという習慣があり、その花にストックが選ばれることが多かったことに由来します。
次の「永遠の美」というのは、ストックが花もちがよく、香りが長続きすることに由来しています。
最後の「愛情の絆」というのは、昔ある国のお姫様が、敵国の王子と恋に落ちてしまい、姫の父の王はそれに激怒し姫を城の中に閉じ込めてしまいます。それでも姫は王子が持ってきたロープで城から抜け出し、密会していました。しかしある時そのロープが切れてしまい、姫は亡くなってしまいます。これを憐れんだ神様が姫の肉体をストックの花に変えたという悲しいお話が由来になっています。
ストックの花がブーケに最適な理由
ストックの花はよく、結婚式のブーケに好んで利用されることが多い花でもあります。その理由にはストックの花言葉に深く関係しています。
ストックの中でも白い花を咲かせるものは「思いやり」という花言葉があります。また白というのは、穢れの無い純白をイメージさせるものであり、ストック全体の花言葉「永遠の美」を組み合わせることで、「永遠に穢れの無い美しさで思いやる二人」ということなり、二人の愛を誓うブーケにふさわしいと考えられているからだそうです。
この記事へのコメントはありません。