ヘリオトロープは日本最初の市販香水だった

ヘリオトロープ ニオイムラサキ オフィシナリス

ヘリオトロープはこんな花

 ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属の多年草であり、別名木立瑠璃草【キダチルリソウ】、ニオイムラサキ、香水草とも呼ばれます。原産は南アメリカです。花期は5月~10月で、白や紫の小さな花をドーム状に咲かせます。また花にはバニラのような甘い香りがあり、古くから石鹸や、香水として利用されてきました。
 ヘリオトロープの名前は、ギリシア語のhelios【太陽】と、trope【向かう】という言葉に由来し、太陽に向かって咲く花という意味で、名付けられました。

ヘリオトロープの花言葉はギリシア神話に由来?

 ヘリオトロープの全体の花言葉は「献身」「永遠の愛」「誠実」などがあるのですが、これらの花言葉はすべてギリシア神話が元になっています。ここからは少しそのお話を書いていきます。
 昔クリティという水の精がおり、彼女は太陽神アポロンに片思いをしていました。しかしアポロンには既に、レクトコエという彼女がおり、どうしてもアポロンに近づきたかったクリティはそれを妬み、レクトコエの父にこのことを密告しました。怒った父王はレクトコエを生き埋めにしてしまいます。この事実を知ったクリティは自分の行いを恥じ、何日も太陽に向かって座り続けた結果。ヘリオトロープの花になってしまいました。
 このクリティのアポロンへの思いがそのまま花言葉になったのではないか?と考えられています。

ヘリオトロープは日本初の市販香水だった

 日本で初めて市販された香水がヘリオトロープだったというのはご存知でしょうか?それが1892年フランスのロジェ・ガレ社から発売された、ヘリオトロープブランです。これは大変な人気になり、夏目漱石の小説「三四郎」にもこの香水が登場します。
 なお現在の香水は、ヘリオトロープの油が希少であることと、揮発性が強いことから、ヘリオトロープの油は用いられず、ヘリオトロピンという有機化合物で代用するのが普通となっています。

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