ポピーの名で知られる花
原産地はシベリアで、和名ではシベリアヒナゲシと呼ばれます。18世紀に北極探検隊によってシベリアで発見された花です。スッと伸びた30cmほどの茎の先に、大きめの花びら4枚から成る花をつけるのが特徴で、フラワーショップでポピーとして販売されているのはほとんどがこのアイスランドポピーです。オレンジの花が印象的ですが、その他にも白や黄色などさまざまな色があり、他のケシ科の花に比べると切ってからも数日長持ちするので切り花にも使用されます。もともとの野生種は白と黄色のみですが、園芸用に好まれて使用されることもあって、品種改良が盛んにおこなわれ、現在では多彩な色だけでなく、絞り模様の花弁のものも栽培されています。
暑さに弱いので初夏までを楽しんで
寒冷地が原産というだけあって、寒さには強いのですが、暑さに弱く、もともとは多年草ではあるものの、夏を越すことはほとんどできません。日本で栽培する場合は、秋ごろに種をまいて春から初夏にかけて花を楽しむのが一般的です。夏でも比較的涼しい地方であれば、秋まで花を楽しめる場合もあります。種が非常に小さく、芥子粒という言葉は、このケシ科の花の種が小さいことが語源だとされています。日本では、1本1本植えるというよりも、ある程度の土地にたくさんのアイスランドポピーを植えて、群生を楽しむほうが多いでしょう。一面に咲いたアイスランドポピーは美しく、5月頃が見ごろとなります。
アイスランドポピーの花言葉はこちら
アイスランドポピーの花言葉は、慰安です。慰めの気持ちを伝えたいときに贈るのにふさわしい花だといえるでしょう。辛いことがあったり、悲しみで気持ちが沈んでいる人には、アイスランドポピーを贈ってみてはいかがでしょうか。
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