原産は中国
銀杏は中国を原産とする樹木で、秋になると葉が黄色く色づきます。街路樹などに使われることも多く、紅葉の頃になると銀杏の並木道を楽しむ人も多いのではないでしょうか。街路樹に使われるのは、紅葉の美しさだけではなく、銀杏の木が生育が早く、大気汚染などにも強いという特徴を持つためです。また、燃えにくい木なので、火災などのことを考えて、銀杏を街路樹としている場合もあります。樹木やその葉を指して銀杏と書く時は「いちょう」と読みますが、その実を指す時は「ぎんなん」と読みます。木は大きく、成長すると30mほどにもなり、街路樹のみならず、神社の御神木などに据えられていることも少なくありません。イチョウという名前は、中国名のひとつである鴨脚(ヤーチャオ)が変化したものと言われています。鴨の足跡がイチョウの葉に似ていることがその名の由来になります。東京都・神奈川県・大阪府の都府県の樹にも指定されています。
実は食用にも
銀杏の実はぎんなんと呼ばれ、古くから食用にも使われてきました。殻を割って中の乳白色の実を食べます。独特の臭いと食感が特徴で、焼いて酒の肴にしたり、茶わん蒸しの具としても使われます。大量に食べると中毒症状を起こすことがあり、そのため、「ぎんなんは歳の数まで」とも言われています。熟した実には独特の臭いがあり、そのため美しい銀杏並木も、実際に歩くとつぶれたぎんなんの臭いが漂っていることが多いです。
銀杏の花言葉は荘厳・長寿・鎮魂
銀杏の花言葉は、荘厳や、長寿、鎮魂などになります。そのため、祖父母などに長生きしてほしいという願いを込めて贈られることも多いです。イチョウの場合は花束や鉢植えを贈る、というわけにはいかないので、きれいな銀杏の葉で作ったしおりなどをプレゼントするのも素敵でしょう。
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